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HFコラム
2018/07/11

HFコラム「鳥の知能」

今から100年ほど前に、愚かな人、落ち着きのない人を指す「鳥頭(とりあたま、bird brain)」という言葉が生まれました。鳥頭という蔑称は、鳥は脳があまりに小さいので本能のままに生きているという誤解に基づいて生まれたのです。
1980年代になって、アイリーン・ペパーバック博士が、ヨウム(オウムの仲間)のアレックスとパートナーを組み、霊長類並みの知性を持つ鳥がいることを突き止めたのです。
31歳(平均寿命の半分)で突然死ぬまでに、アレックスは物、色、形などを表す英単語を数百語も習得し、数、色、形の異同も理解していました。アレックスは言語を理解するのみならず、説得力、知能、そしてたぶん感情を持って言葉を使っていました。
亡くなる前夜にかごに戻したとき、アレックスはいつものように博士にこう言いました:いい子にしてね、また明日。愛しているよ(You be good, see you tomorrow. I love you.)。
2007年には、アリゾナ州の公園で、鳥が物を武器として使っているのが初めて目撃されました。
公園の餌台には、カケスが良くやって来て餌の種子をくわえて、近くの場所に保存していました。その日は、カラスの“食べっぷり”があまりに悠然としているので、1羽のカケスがしびれを切らして、自分より大きなカラスに体当たりしたものの無視されました。カケスは近くの木に飛び移り、クチバシを使って枯れた大枝から小枝を折り取り、とがっていない端をくわえて、鋭い方の端を外に向けたまま、餌台に飛んで戻りました。カケスは小枝を槍のように振りまわしながらカラスに突進しましたが、狙いが外れ、小枝を落としてしまいました。今度は、カラスがそれを拾って、鋭い端を外に向け、カケスを突こうと猛然と追いかけ、追い払ってしまったのです。
その後、コガラが驚異的な「記憶力」の持ち主であることがわかりました。コガラは、種子などの餌を後で食べるために数千ヶ所もの場所に隠しておき、どの餌をどこに隠したか最長で6ヶ月覚えているそうです。因みに、コガラの脳は0.60.7g(体重1112g)、ヒトの脳は1,360g(体重65kg)。脳(身体)が桁違いに小さくても、「記憶力」ではコガラはヒトより桁外れに優れているのです。
更に、大西洋の海鳥オオミズナギドリが、海上を移動するのに「匂い地図」を使っていることも突き止められました。同じ海鳥の仲間アホウドリは日本で蔑称ですが、欧米ではアルバトロスと呼ばれ、ゴルフではバーディー、イーグルの更に上に位置づけされています。アホウドリは、大きい(全長1.2m、翼幅約3m)だけでなく、驚異的な「嗅覚力」の持ち主なのです。大海原の上を飛んで、19kmも先にあるかれらの大好物、死んだ魚、を臭いで探せることが明らかになったのです。
 身近な小鳥について、子供の頃からずっと、時には“見下して”あわれみ、ただ可愛いだけの動物と思って見てきました。最近では、鳥類はヒトの及ばない「脅威の知能」をもった、見習うべき生物と“仰いで”観察するようになりました。
 
 <参考図書>
「鳥!脅威の知能」ジェニファー・アッカーマン著、鍛原多恵子訳(講談社ブルーバックス2018
「せつない動物図鑑」ブルック・バーガー著、服部京子訳(ダイヤモンド社2017
カウンセラー 岡本彰夫 

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