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2009/12/16

簡素さに心をむけてみるということ

ときどき読み返す1冊にアン・リンドバーグの「海からの贈物」があります。日常生活のさまざまな事柄が、海からの贈物である小さな貝殻に照らして思索されます。彼女はいくつかの小さな貝殻を生活の指針として海辺から持ち帰ります。小さなホラ貝の簡素さは、私たちが調和のとれた状態を維持するために、生活を簡素にすることを提唱します。別の貝殻は「1人でいるための時間をとっておく」という指針を提示します。 多くの場合、私たちは物事を簡素にではなくより複雑にしようとするようです。

2つのことを一緒に処理しようとしたり、ついでに別の何かを片付けようとしたりします。1人でいるときにも、TVや音楽やゲームなどで空間を埋めようとします。モノで埋め尽くされた空間で、何とかして自分の存在を確かめ自分が孤独であるという考えを避けようとしているのかもしれません。

たとえ1日のうちのわずかな時間であっても、「1人でいる時間」を「簡素」に過ごし、「調和」について思い巡らせることは意味があることなのではないかと思います。

半世紀も前の女性の著作ですが、より多くの物、さまざまな人間関係、過密なスケジュールで満たされている今、私たち男性にとっても示唆されることが多いようです。

廣島 幹雄 (臨床心理士 ヒューマン・フロンティアカウンセラー)

(一言コメント)ストレスは当たり前と考え、いろいろなものを抱え込みがちな私たちですが、そんな緊張状態から意識的に離れてみるためのヒントがここにあります。
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