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2012/01/25

多角的にモノを見る、考える、そして対処して行くこと

 1年ぶりに沖縄を旅してきました。私にとっての沖縄は40数年前学割利用の定期船で那覇に向かい、乗り換え後は貨物船を改造したような古い船で石垣島経由西表島まで行き、今で言うボランティア活動をした思い出の地でもあります。当時はまだパスポート持参、ドル通貨使用であり、西表島住民は自家発電生活で、今のような観光地といった雰囲気は全く感じられない状況でした。
 
さて今回の旅は昼前に那覇空港に到着。ホテルでチェックインした後、近くのレストランで郷土料理を味わい、その後市内を走るモノレールに乗って首里城に向かいました。昨年訪問した際はイベントとして開かれていた宮廷舞踊を興味深く見たのですが、今回は入場直後に職員による無料ガイドツアーが始まることを知り、イヤホンを耳にしながら1時間近くかけてお城にまつわるエピソードや歴史の説明を受け、城内を一周したのでした。
 
翌日はあえて高速道路を利用せず、沖縄の実態を少しでも知るべく一般道を北上し、万座毛や美ら海水族館等を見学。3日目は今帰仁(なきじん)城跡を初めて見学することで、初日の首里城における知識を織り交ぜながら、沖縄の成り立ちを再認識する機会となりました。すなわち1429年に琉球王国が成立した後、約450年にわたり19代の国王が統治したこと。その間、1609年には薩摩藩3千名の軍勢によって首里城が占拠され、今帰仁城も焼き討ちにあったこと。その後王国は270年間、表向きは中国の支配下にありながら、内実は薩摩と徳川幕府の従属国という微妙な国際関係の中で存続したこと。そして1879年(明治12年)、日本政府が首里城明け渡しを要求し、琉球王国は崩壊、沖縄県が誕生。1945年の第二次世界大戦敗戦後は米国に統治され、1972年にようやく日本本土復帰となったこと等々。
 
今や沖縄と聞くと、「日本における南国のリゾート地」、「米軍駐留基地問題」等々様々なイメージが浮かんできますが、このような多くの歴史的出来事をベースにして沖縄を見つめてみると、また違った観点でこの地を見るもしくは考えることが出来るような気がしたのでした。
 
帰途、飛行機の中で機内誌を手にしたところ、「ストレス対処力の育て方」という記事が目にとまり、「ストレスの解消法は十人十色。ストレスの対処力は、育つ環境、人格形成のプロセスの中で培われる」といった内容が書かれていました。精神療法のひとつに、「同じ出来事でも、それに対する見方はいろいろある」というアプローチ手法がありますが、何事も多角的にモノを見る、考える、そして対処して行くことが肝心であることをあらためて知る旅となりました。


産業カウンセラー 林 孝靖
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