コロナ禍での意図せぬ"アウティング"に注意
今年はTOKYO2020オリンピック・パラリンピックが開催されました。
コロナ禍での開催もさる事ながら、D&I(ダイバーシティアンドインクルージョン)の意味合いでも注目を浴びた大会でした。
スポーツ情報サイト『Outsports』の統計によると、この大会では少なくとも172名のアスリートがLGBTQ[※1]であることを公表したそうです。
この数字は、リオオリンピックの3倍以上になります。(2012年ロンドンオリンピックでは23名、2016年のリオでは56名)
このように当事者自らが自分の性的指向や性自認を語る・伝える「カミングアウト」が増えていますが、
一方で本人の了承なく第三者へその人の性的指向や性自認を暴露する「アウティング」も増加傾向にあるようです。
特に、新型コロナウイルス感染をしたときの感染経路について話をすることで、
意図せず、本人の情報をアウティングしてしまった、ということもあるそうです。
そこで今回は、LGBTQ当事者の抱える不安やハラスメントの観点からアウティングについて考えていきます。
※1 LGBTQ :添付資料内で詳しく解説しています